『みんなのいえ』
Introduction
■「ラヂオの時間」から4年、再び三谷幸喜がメガホンをとった。
今回、三谷監督が選んだテーマは『家を建てること』。三谷夫妻自身が実際に家を建てたことをヒントに脚本作りが始まり、そして、2001年1月にクランクインを迎えたのだ。今回の主人公は4人。昔気質の頑固棟梁・長一郎役に田中邦衛、棟梁と対立する若き新進気鋭のデザイナー・柳沢には「ラヂオの時間」に続き2回目の唐沢寿明、そして、二人の間でやきもきする施工主飯島夫妻には、ココリコ・田中直樹と八木亜希子の二人。その他、脇には三谷作品ではおなじみの顔から、特別ゲストまでバラエティーに富んだ豪華キャストが集結。一件の家を建てることをめぐる、上質のホームコメディーが出来上がった。
受賞歴
第25回日本アカデミー賞/優秀監督賞、優秀助演男優賞、優秀脚本賞、
新人俳優賞、話題賞(俳優)
第56回毎日映画コンクール/美術賞
Story
一生モノの一戸建てを建てることになった、30歳半ばの脚本家・飯島直介(田中直樹)と妻・民子(八木亜希子)。
おしゃれな家にしたい民子の希望もあり、デザインは民子の美術大学の後輩で新進気鋭の若手デザイナー・柳沢(唐沢寿明)に頼むことになった。一方で、施工の方は、民子の父親で昔気質の大工の棟梁・長一郎(田中邦衛)に依頼することに。
さっそく古くからの仲間を集めて、やる気になる長一郎。
ところがふたを開けてみると、二人は衝突ばかり。アメリカ帰りのアーティスト・柳沢と、現場職人の長一郎は全く話がかみ合わない。「妥協」を口にする柳沢と、「現場」主体で家造りを進める長一郎。家造りは困窮するばかりだった。その二人をなんとか取り持とうと、間に入ってあくせくする施工主の直介。しかし、直介の力では二人の迫力を押さえることはできず、民子は長一郎の暴走にとうとう怒りを爆発させる。職人とアーティストの狭間で葛藤する柳沢、柳沢の求める真意をくみ取ろうとする長一郎。二人は次第にお互いの距離を縮めていく。そんな家造りも終盤にさしかかってきた頃、建築現場が暴風雨に襲われる。柳沢と長一郎、それと直介は別々に新居に向かうのだった・・・。
Cast
柳沢英寿(デザイナー): | 唐沢寿明 |
岩田長一郎(大工の棟梁): | 田中邦衛 |
飯島直介(シナリオライター): | 田中直樹 |
飯島民子(長一郎の次女・直介の妻): | 八木亜希子 |
荒川Jr.(大工): | 伊原剛志 |
須賀(設計士): | 白井 晃 |
荒川Sr.(士建屋): | 八名信夫 |
佐野(大工): | 江幡高志 |
八木田(ペンキ屋): | 井上昭文 |
米田(鳶): | 榎木兵衛 |
松前(電気屋): | 松山照夫 |
永井(左官屋): | 松本幸次郎 |
飯島セツ子(直介の母): | 野際陽子 |
岩田光代(長一郎の妻): | 吉村実子 |
青沼実栄子(長一郎の長女): | 清水ミチコ |
青沼菊馬(美栄子の夫): | 山寺宏一 |
中井貴一: | 彼自身 |
堀ノ内修司: | 布施明 |
マンション管理人: | 近藤芳正 |
火星人: | 梶原善 |
ケントちゃん: | 山寺宏一 |
バーの客: | 戸田恵子 梅野康靖 |
エプロンのマスター: | 小日向文世 |
背の高い男: | 松重豊 |
携帯電話の女: | 佐藤仁美 |
ナオミ: | エリカ・アッシュ |
Staff
監督・脚本: | 三谷幸喜 |
製作: | 宮内正喜 高井英幸 |
企画: | 石丸省一郎 島谷能成 |
エグゼクティブ・プロデューサー: | 石原隆 増田久雄 |
プロデューサー: | 佐倉寛二郎 空閑由美子 重岡由美子 |
音楽: | 服部隆之(オリジナルサウンドトラック SMEJ International) |
撮影監督: | 高間賢治(J.S.C) |
照明: | 上保正道 |
録音: | 瀬川徹夫 |
美術: | 小川富美夫 |
編集: | 上野聡一 |
助監督: | 酒井直人 |
演出補: | 白井美和子 |
アソシエイトプロデューサー: | 臼井正明 |
製作担当: | 久家豊 |
スクリプター: | 杉山昌子 |
製作: | フジテレビ 東宝 |
製作協力: | プルミエ・インターナショナル クロスメディア |
配給: | 東宝 |
ホームページ制作: | シャープ株式会社、株式会社クロスメディア |
編集: | 朽網泰匡(株式会社クロスメディア) |
デザイン: | 花輪泰憲(アンタイトル) |
プログラム:
2001年製作/上映時間:115分/ |
小林秀行(株式会社ネットワークデザイン) |
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